もともと、本庄さんは商社での営業職をめざしていたのですか?
色々な製品の中からお客様のご要望に合ったご提案をするという業務に興味を持っていました。その考えから、商社を中心に就職活動をしていました。
杉本商事に入社を決めたのは、なにが決め手になったのですか?
ひとつは、取り扱い製品が充実していたことです。まさに、私が思い描いていた提案営業の魅力に触れられると思い、入社を決めました。あと、面接時の印象も強かったですね。
実際に、社員の方々と接する機会ですよね。
他の商社とは違い、とてもフランクな雰囲気で私の趣味や普段の過ごし方について、たくさんお話をしたことを覚えています。あまりにも夢中になり過ぎて、一生懸命に考えてきた自己PRを言い忘れるほどでした。
でも、それで受かったのだから、すごいですね(笑)。
私がいちばん驚きました(笑)。その時に、色々なお話をする中で、私個人をしっかりと見てくれているのだと感じたことも入社の理由です。宮脇さんは、なにがきっかけで入社を決められたのですか?
私は、「商品売るより、誠意を売れ」という当社の社是に惹かれたことが理由です。正直、面接時や入社後もしばらくは、その意味をはっきりとはわかっていなかったのですが、人の温かみを感じる会社だなと思ったことが入社の決め手になりました。
私もそうなんです。社是を知ったときに、お客様と深く関わりながら仕事ができると思い、それがやり甲斐になるんだろうと感じました。ただ、今も正直、「誠意を売る」という意味は、はっきりとはわかっていません(笑)。
難しいですよね。今の捉え方としては、どうですか?
私の仕事は営業アシスタントなので、なかなかお客様と直接お会いする機会がない分、電話やメールなどのやりとりを丁寧にしようと心掛けています。その思いが伝わったのか、お客様の担当を変わるとき、名残惜しいというお言葉をいただき、「少しだけ、誠意が伝わったのかな」と感じました。
それが、誠意だと思いますよ。確かな仕事を積み重ねて、お客様から信頼を得られたとき、私も誠意が伝わったように感じますね。
私から見て、本庄さんはいつも明るく元気で、ひとつ一つの仕事が丁寧な印象です。お客様と接すると、本庄さんのファンも数多いですよ。
そう言っていただけることが、仕事のモチベーションになります(笑)。営業所員の方々のサポート業務が中心ですので、正確に業務を進めることをベースに自分なりの個性を発揮しようと試行錯誤を続けています。
そのがんばりがお客様に伝わっているのでしょうね。例えば、どういう心掛けをしているのですか?
メーカー様からの回答を一度、私の言葉で噛み砕いてからお客様にお送りすること。それと、お客様が求める仕様の製品がなく、別の製品で対応する場合はしっかりとその旨をご説明すること。そうしたことを意識しています。
その誠実さがファンを作るのでしょうね。だから、メーカー様からは製品について知識を教わることもできますし、お客様からも信頼を得られます。
そうした姿勢は、宮脇さんの仕事の進め方がひとつのお手本になっています。エリア別の製品情報に精通しているので、担当以外の仕事であっても「こっちのメーカーさんの方がコストを下げられるよ」とアドバイスをくださいます。また、業務でミスをしてもしっかりと話を聞いた上で、対応策をいっしょに考えてくださるといった丁寧さが、今の仕事の指針になっています。
業務の担当こそ分かれていますが、営業所のみんなで仕事に向き合っているという意識があります。だからこそ、たとえ他の人がミスをしても、いっしょに原因を探り、乗り越えようという考えです。
そういう意味では、仕事をチームプレーとして考えていますよね?
そうだと思います。例えば、毎月の売上目標を立てますが、個々の責任という意識でミーティングをすると、なかなか本当の進捗状況というのはわかりません。互いに信頼し、チームという意識があるから正確な状況を把握でき、それに応じた対策を立てられると思いますね。
今から思えば、宮脇さんを筆頭に、どの先輩も気兼ねなく相談できますし、トラブルが発生しても自分事として相談に乗ってくださる雰囲気がありますよね。
時代と共に先輩後輩の関係性や、営業所の役割も変化してきたと思います。今は、仕事の厳しさよりも面白さを感じてもらうことが重要です。その意味でも、誰か困っている社員がいると自然とサポートする体制が整っていると思います。
一度、注文書を見落としたことで、かなり高額商品を間違って仕入れたことがあります。その時も、所内を走り回る私を見て、皆さんでフォローをしてくださいました。叱るより前に助けてくれたことで、「次からは絶対にミスをしないようにしよう!」という思いが自然に湧きました。
仕事にミスは付き物ですから。私も同じような経験をしたことがあり、そのときは先輩社員が奔走し、ちょうどその商品を仕入れようとしていたお客様を見つけてくださり、何とか事なきを得ました(笑)。そういうチームづくりをもっと強化していきたいですよね。
そう思います。何よりも、仕事の場面だけではなく、プライベートでも皆さん仲が良いですよね。自由参加の食事会が定期的にあったり、それぞれ所員同士で飲みに行ったり。
普段の表情を知るだけで、相手に対する思いやりを持てるようになりますからね。あと、休日もしっかり取れるので、仕事とプライベートを分けて過ごす人も、別け隔てなくチームとして協力できています。
私も休日は、同僚と過ごす日もあれば、アニメの推し活で楽しむ日もあります(笑)。宮脇さんは、ご家族と過ごす時間が多いですか?
はい。今は単身赴任ですので月に2回は家族のもとへ帰って、子どもたちと過ごすことが多いですね。こうしたオンとオフの切り替えができるので、仕事にもしっかりと向き合う力が生まれると思います。ちなみに、本庄さんの今後の目標は何ですか?
ひとつは、営業アシスタントからお客様に直接、向き合う営業職にも経験してみたいですね。もちろん、その場で柔軟に対応する瞬発力を求められる大変さもあるかと思いますが、チャレンジすることを応援してくれる会社なので、挑戦してみたいですね。
ぜひ挑戦してほしいですね。私は、売上目標を達成することが大命題です。その中で、時代の変化にあわせて、どんどん新たな価値を取り入れていきたいと思っています。些細なことですが、コミュニケーションのとり方も進化してきていると思うので、Webやアプリを活用したお客様との関係性づくりにも挑戦できればと思っています。
そういう意味では、新しい人材との出会いによって可能性が広がりそうですね!
そう思います。これまでにない発想を学び、次の時代に求められる価値を磨いていきたいですね。